コインベースは、23日に投稿されたブログ記事にて、同社の取引所ジーダックス(GDAX)の新バージョンである「コインベースプロ」を立ち上げることを発表した。コインベースは同日、リレープラットフォームであるパラデックスの買収についても発表した

 コインベースのブログ記事によると、コインベースプロは、個人の仮想通貨投資家向けに特別設計されているジーダックスの進化形だという。コインベースは、プラットフォームを「より使いやすく直観的」にすることに加えて、とりわけ個人投資家のニーズを満たすために、この新たな製品が開発されたと述べている。コインベースプロは、簡略化された入出金プロセスなどの新しい機能を提供するだけでなく、顧客がステーキングやプロトコルの投票などのサービスを活用できるようにする。

 コインベースは、パラデックスのリレープラットフォームをコインベースプロに統合する。同社のブログ記事によると、この統合により、顧客は「何百ものトークンをウォレットから直接」取引できるようになるという。その結果、顧客がコインベースを通じてアクセスできる仮想通貨の種類が大幅に拡大されることになる。新サービスは、まず米国外の顧客に提供された後、最終的に米国の顧客に提供されるようになると同ブログ記事は述べている。

 ロイターによれば、パラデックスは従業員数が10人と報じられている。パラデックスは、ユーザーの代わりにトークンの保管を行うわけではなく、顧客が自身のウォレットから直接ERC20トークンの取引を行うため、分散型取引所と考えられている。同ブログ記事は、買収金額の詳細について言及しなかった。

 ジーダックスとコインベースプロは18年6月29日まで並行して運営され、その後、新しいプラットフォームに「すべての顧客がシームレスに移される」ことになる。

 3月、コインベースは「コインベース・インデックス・ファンド」と「コインベース・インデックス」を開始することを発表した。コインベース・インデックス・ファンドは、ジーダックスの4種の上場仮想通貨であるビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)、ライトコイン(LTC)、ビットコインキャッシュ(BCH)を含む「デジタル資産の(複数銘柄をまとめた)バスケット」ファンドだ。コインベース・インデックス・ファンドを利用するには、1万ドル以上を投資し、2パーセントの年間管理手数料を支払う必要がある。ジーダックスは現在、24時間の取引高で第7位の取引所だ。本記事執筆時点での24時間の取引高は、3億6595万ドルだった。