ニューヨーク証券取引所(NYSE)上場のクリーンコア・ソリューションズが、保有するドージコイン(DOGE)を7億1000万DOGEに増やしたことを明らかにした。最終的な目標である10億DOGEの達成に向けて着実に近づいている。
クリーンコアは10月7日の声明で、「当社の財務部門には、評価益2000万ドル超を含む7億1000万枚以上のドージコインが含まれている。ロビンフッド傘下のビットスタンプとの提携に支えられ、今後もドージコインの取得を継続できる十分な資金を保有している」と述べた。
コインマーケットキャップのデータによると、ドージコインは現在1DOGEあたり0.245ドルで取引されており、クリーンコアの保有額は約1億7392万ドル相当となる。同社は9月5日の私募増資で約1億7500万ドルを調達した。
mNAVと長期戦略
同社は、単にDOGEを積み上げるだけではない戦略を強調し、純資産価値(mNAV)に対して時価総額を長期的に高めるため、慎重に財務資産を拡大していく方針を示した。また、株主価値の向上と透明かつ持続可能なスケーリングを重視するとしている。
クリーンコアのクレイトン・アダムズCEOは、「当社の戦略は、ハウス・オブ・ドージおよび内部関係者の長期ビジョンと緊密に一致している。それは、ドージコインをグローバルなデジタル資産として広く採用させ、持続的な需要を生み出すためにユーティリティを拡大することを重視している」と述べた。
クリーンコア(ZONE)の株価は、10月7日の取引で8.44%下落し2.06ドルで引けたが、その後の時間外取引では1.46%上昇し2.09ドルとなった。
業界内では、仮想通貨を保有する企業におけるmNAV指標の有効性について懐疑的な見方もある。
NYDIGのグローバルリサーチ責任者グレッグ・チポラロ氏は先月、「mNAV指標は、単に仮想通貨を保有するだけでなく、実際の事業活動を行う企業を正しく評価できていない。また、転換社債などの要素を正確に反映していない」と指摘した。
スタンダードチャータード銀行は、デジタル資産を多く抱える企業が増える中で、特に小規模企業が過度なリスクに晒されていると警告している。mNAVが低迷したままの場合、セクター全体でM&Aが進み、大手企業が弱小企業を買収する展開になる可能性があるという。
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