セロ財団は、サークルの米ドルステーブルコインであるUSDコイン(USDC)がセロ(Celo)ブロックチェーン上で立ち上げられると発表した。セロは、ブロックチェーン上でUSDCを発行することで、セロのユースケースが増加するとしている。
USDCは、セロがEVM互換のレイヤー1チェーンからイーサリアムのレイヤー2プロトコルへと移行するにあたり、セロに加わる。セロ・コミュニティは、USDCをエコシステムのガス通貨とする提案について近く投票を行う予定だ。
メント・ラボは既にセロ上でcUSDステーブルコインを発行しており、ブラジル通貨に連動したcREALやアフリカCFAフランに連動したeXOFなどのステーブルコインも発行している。
セロはカーボンニュートラルかつモバイルファーストを掲げており、特に新興経済圏におけるユーザー体験を向上させるためにモバイル技術に重点を置いている。オペラは2023年9月、アフリカのモバイルユーザー向けにセロ上でミニペイウォレットを立ち上げた。サークルのシニアビジネス開発マネージャー、シェイマス・ヌーナン氏は声明で「このパートナーシップはUSDCのアクセスを広げ、ブロックチェーン採用が最も高い地域でセロのモバイルファーストのユーザーベースを活用するのに役立つ」と述べた。
USDCの統合により、機関投資家や企業ユーザーもサークルミントのオン/オフランプにアクセスできるようになり、セロ上での活動が促進されるとセロ財団は語っている。
1/ Native $USDC is coming to @Celo!
— Circle (@circle) January 30, 2024
Celo is a mobile-first and EVM-compatible blockchain network that’s built for the real world and designed for fast, low-cost payments worldwide.
Explore what native USDC on Celo means for the ecosystem. https://t.co/ctUn9yWLDb
USDCは時価総額265億ドルで、時価総額961億ドルのテザー(USDT)に次ぐ、世界第2位のステーブルコインだ。1月中旬にはアメリカでの新規株式公開(IPO)を行ったと報じられている。
サークルはグローバルな拡大を図っており、2023年12月にはフランスで仮想資産サービスプロバイダーとしての条件付き登録を受けた。1ヶ月前には、日本の金融サービス企業SBIと提携し、同国でステーブルコインを導入した。2020年からはグローバルな決済企業Visaとの協力関係を拡大し、最近ではイーサリアムとソラナで発行されたUSDCを活用している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン