中国の電子商取引大手アリババのクラウドコンピューティング部門は、ブロックチェーン・アズ・ア・サービス(BaaS)を米国やヨーロッパ、東南アジアで利用可能にすることを発表した。

アリババグループでクラウドコンピューティング部門を手掛けるアリババ・クラウドが、BaaSを展開する。今回のグローバル展開は世界的にBaaSの需要が拡大しているためという。アリババ・クラウドは、企業がブロックチェーンを通じて「デジタル転換を加速させる」ことを支援すると、発表の中で語っている。

同社のブロックチェーンは、ブロックチェーン連盟の一つであるリナックス・ファウンデーションのハイパーレジャー・ファブリック・ブロックチェーンだけでなく、アリババグループの金融関連会社、アントフィナンシャルが開発したアント・ブロックチェーンもサポートしている。

アント・ブロックチェーンは、昨年10月に正式運用が開始し、スマートコントラクトやコンソーシアムブロックチェーン管理、自動デプロイメント、ソフトウェア開発キットなどがサポートされている。

アリババは、先月初めにも第三者が介入できるブロックチェーンの特許を取得するなど、分散型台帳技術の研究開発に多額の出資をしている。