中国の内モンゴル自治区当局は、同地域のエネルギー消費量を減らすため、地元のすべての仮想通貨マイニング施設を閉鎖することを提案している。内モンゴル国家開発改革委員会が提案内容を公式発表した。内モンゴルは電気料金が安いため、仮想通貨の採掘者にとって人気のある場所だ。
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先週の木曜日に公開された提案のドラフトによると、今年4月末までに「包括的に仮想通貨マイニングプロジェクトを閉鎖する」ことを提案している。当局はまた、同地域での新たな仮想通貨マイニングプロジェクトの禁止も提案。今週水曜日まで提案ドラフトに対するパブリックコメントを募集中だ。
ロイター通信の報道によると、内モンゴルは中国政府のエネルギー消費量の見直しを受けた30の地域のうち一つで、2019年の省エネ目標を達成できなかった唯一の地域だった。
ビットコインのネットワーク・セキュリティ対して支払われる代価は、PoWコンセンサスが消費する膨大な量のエネルギーだ。マイニングが消費するエネルギー量は無視できないが、ビットコインのネットワーク・セキュリティ-を担保する上で負の部分を上回ると考える人々も多い。