韓国最大手のゲーム会社の1つであるネットマーブルの会長は、近い将来ブロックチェーン技術が全ての産業で使われるようになると確信している。現地報道機関のEデイリーが20日に報じた。


 ネットマーブルは16年に1.5兆ウォン(約13.5億ドル)の収益を計上しており、本日の時価総額は12.86兆ウォン(約115.9億ドル)だ。


 ソウルで開かれた第9回年次戦略フォーラムで、ブロックチェーンとビジネスの未来について大学生から質問されたパン・ジュンヒョク会長は、ブロックチェーンの利用について楽観的な予想を述べた。

「客観性、信頼性、セキュリティを備えたブロックチェーンは、将来的には全ての産業で使われるだろう」


 ブロックチェーンの現在の人気はバブルかという質問に対し、同会長はブロックチェーンのイノベーションをインターネットのそれと比較した。

「インターネットはバブルではなかった。インターネットはすべての産業を便利にした。ブロックチェーンはバブルではない。ビットコインに投資をしている人々がいるからだ。理解していない人々にとってはバブルだが、理解している人々にとってはチャンスだ」


 パン・ジュンヒョク氏はこの比較を続け、ブロックチェーンは萌芽期にあるため、同技術を活用することで80年代のインターネット企業家のような成功を収めることができると指摘した。

「恐らく10年に1度の機会だ(...)我々は今やブロックチェーンに期待している」


 20年までにキャッシュレス社会になるという目標を達成するために、韓国の中央銀行はブロックチェーンの利用を検討し始めている。さらに韓国政府は5月末、イニシャル・コイン・オファリング(ICO)を再び合法化するという計画を発表し、仮想通貨とブロックチェーンの法整備について新たに前向きな方向性を示した。