米商品先物取引委員会(CFTC)は15日、仮想通貨企業テザーと、その兄弟会社である取引所ビットフィネックスに対して、それぞれ4100万ドルと150万ドルの罰金を支払うよう命じた。商品取引法やCFTCの命令に従わなかったことが理由だ。

ステーブルコインの「テザー(USDT)」の発行企業であるテザーが、2016年から2018年までの26ヶ月間のうち、その27.6%の期間においてドルペッグ資産であるテザーを裏付けるために十分な資産を保有していなかったことをCFTCは発見した。テザーの準備金には法定通貨ではない金融資産が含まれていたほか、ビットフィネックスの運用資金と混合されているケースもあり、法律に違反していたという。

さらにCFTCは、ビットフィネックスが「必要に応じた登録を行わずに、商品取引員(FCM)として」運営されていたことに加え、プラットフォーム上で「米国人とのデジタル資産の違法な取引所外リテール商品取引」を行ったとして罰金を課した。

テザーは反論声明を発表し、常に「十分な準備金を維持している」と主張した。同社は、「前進し、未来に争点を合わせ、この問題解決する」ため、今回の決定に合意したとしている。