米商品先物取引委員会(CFTC)のヒース・ターバート委員長は、6月15日に発表したハーバードビジネスローレビューの論稿の中で、仮想通貨(暗号資産)に特化した規制ではなく、より広範な原則に基づいた金融規制を提唱している。
ターバート氏は、より少ない規制の中で、イノベーションを推進していく原則について触れている。CFTCが「テクノロジーと市場の変化により迅速に対応することにより、時代の先を行く」と、ターバート氏は表明している。
ターバート氏は、柔軟性とイノベーション推進に加え、「原則に基づく規制は、法律の遵守に対する『抜け穴』的行動と、『チェックリスト』スタイルのアプローチを防ぐことになる」とも書いている。
ターバート氏の議論は、特にデジタル市場と仮想通貨について触れ、この規制スタイルが有効であると述べている。
「原則に基づく規制が適切である分野の1つは、ブロックチェーンやデジタル資産を含む金融技術(フィンテック)の発展に関するものだ。…私の見解では、米国はこの技術で世界をリードする必要があり、過度に規範的なルールを適用すると、この重要な市場の発展が妨げられる可能性がある」
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン