米フィラデルフィア連銀のパトリック・ハーカー総裁は、中央銀行がデジタル通貨を発行するのは必然であるという考えを述べた。ロイター通信が報じた。
ハーカー総裁は、米ドルの世界の準備通貨としての立場や新技術の確認の必要性から「我々が最初に動く国になるべきではないと思う」としつつも、最終的には「必然になる」と述べた。
現在FRBはリアルタイムの支払い・決済サービスであるフェッドナウ(FedNow)を開発中だが、ハーカー総裁は「その後の5年間を見ている」とし「デジタル通貨周りでことが起きるだろう」と話した。
昨日、米下院の金融サービス委員会の議員がFRBに対して「デジタル米ドル」の発行を要求した。中国人民銀行がデジタル通貨の開発を急速に進める中、米国や日本でもデジタル通貨発行を求める機運が高まっている。
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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版