キャシー・ウッド氏が率いるARKインベストは、ステーブルコイン発行を手掛けるサークル社と関係する特別買収目的会社(SPAC)の株式6万9300株を、ARKフィンテック・イノベーション上場投資信託(ETF)を通じて70万ドルで購入した。マーケットウォッチが報じた

ARKインベストのETFは、2021年10月にロビンフッド株が下落した際にその株式を8000万ドル分購入するなど、テクノロジー業界内で大胆な購入を行っている。

サークル社は時価総額で2番目の規模となるステーブルコインであるUSDコイン(USDC)の運用企業だ。サークル社は、21年7月にSPACであるコンコード・アクイジション社との合併を通じて、上場する方針を明らかにした。合併は当初、2021年第4四半期までに行われ、CRCLというティッカーでニューヨーク証券取引所に上場される予定だった。

ステーブルコインが大きく注目されるようになっている一方、その規制を巡る議論も米国内では活発になっている。米国の金融安定監視委員会(FSOC)は昨年12月に発表された年次報告書で、ステーブルコインやデジタル資産について懸念を示し、連邦レベルでの規制の必要性を指摘していた。年末には米財務省の幹部もステーブルコインの規制の必要性を訴えていた