Beepleによる世界で最も高価なノンファンジブルトークン(NFT)「Everydays:The First 5000 Days」を購入した謎の人物が、その正体を明らかにした。
BeepleのNFTアートは3月12日にクリスティーズのオークションで、6930万ドル(約75億円)で落札された。これを落札したのは”Metapurse”というNFTファンドだ。そしてMetapurseは18日にブログを投稿し、その創設者の正体や背景を明らかにした。
ブログによれば、ウィグネシュ・スンダサン氏がMetapurseの創設者だ(クリスティーズの発表の中では”Metakovan”という仮名で紹介されていた)。スンダサン氏は、Metapurseを設立する前、2013年から積極的に仮想通貨業界に関与していた。仮想通貨取引所Coinse-eを創設し、仮想通貨ATMプロジェクトBitAccessを共同設立している。
スンダサン氏は、”Twobadour”として知られるアナンド・ヴェンカテーシュワラン氏とともに、Metapurseを運営している。ブログの中で触れてるように、スンダサン氏とヴェンカテーシュワラン氏はどちらもインド南部のタミル・ナードゥ州からの移民だ。
「私たちは仮名のままでいられたかもしれないが、クリスティーズとの共同プレスリリースにいくつかのヒントを残すことにした。…重要なことは、インド人と有色人種に、自分たちもパトロンになることができることや、仮想通貨の世界では西側の国であろうとそれ以外の地域だろうと平等であり、世界の南側が興隆していることを示すことだった」
今回、創設者たちの正体を明かしたことを受け、MetapurseはMetapurse Fellowshipを発表した。これは、NFTの技術、アート、金融を融合させようとするクリエイターに対する助成プロジェクトだ。