中央集権的だと批判を浴びるのはイーサリアムではなくてバイナンスのDEXであるべきだ。イーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏は、最近のツイートの中で自身の考えを主張した

ブテリン氏は、イーサリアムが中央集権型であると批判されていることに不満だ。「イーサリアムが中央集権型であり、ICOを推進してICOを行う許可型のコンソーシアム上で中央集権型のトークンが促進していると批判されるのは馬鹿げている」と発言。その上で、「バイナンスDEXはDEX(分散型取引所)と名前がついているのにほとんど分散化されていない」と指摘し、批判の対象として「イーサリアムより良いではないか」と述べた。

また、イーサリアムについて「一部のビットコイン(BTC)人々が好きではない2、3のガバナンスにおける価値観を持っているだけ」と話した。

ブテリン氏とツイッターで議論をしたBTSEグローバルのマーケティング・ディレクターであるリーナ・シーチェ氏は、コインテレグラフ に対して、本当の批判は「イーサリアムは実際は分散型ではないのに分散型と主張することにある」と指摘。「イーサリアムに投資しイーサリアムで構築する人々をミスリードしており誤った広告を出している」と批判した。

一方シーチェ氏は、BTSEの新規トークン発行にビットコインのサイドチェーンであるリキッドを使っていることについて、「最初から分散型と宣伝していない」と述べた。

とはいってもブテリン氏は分散型システムの提唱者として知られている。2018年、ブテリン氏は中央集権型の仮想通貨取引所を非難し、「地獄で焼かれてしまうことを望む」と発言。これに対してバイナンスのジャオ・チャンポンCEO(通称CZ)は、完全な分散型というのはあり得ないと反論していた。

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翻訳・編集 コインテレグラフジャパン