ビットコインのサイドチェーンの採用で新たな取り組みが始まる。仮想通貨取引所BTSEは25日、ビットコインのサイドチェーンであるリキッドネットワークを利用して、3月5日からトークンの販売を開始する予定だと発表した

コインテレグラフと共有された発表によると、BTSEは最近、大手デジタル資産運用会社であるFBGキャピタルなどの投資家を対象としたプライベートセールラウンドを完了した。FBGキャピタルのほかには、投資会社のレムニスキャップ、CMSホールディングス、タウレオン・キャピタル、GBCIベンチャーズ、BCBブロックチェーンが含まれている。

リキッドネットワークで初の取引所トークン販売

BTSEのトークン販売は、リキッドネットワークとしらえっるビットコインのサイドチェーン上で初めての取引所のネイティブトークンの販売となる。リキッドネットワークは2018年、ブロックチェーン開発企業のブロックストリームによって開始されたビットコインのサイドチェーンだ。リキッドネットワークは、仮想通貨取引所やマーケットメーカー、金融機関向けに決済や支払いネットワークとして機能するために開発された。

発表によると、BTSEトークンのパブリックセール完了から2時間以内にトークンはBTSEに上場される。BTSEによると、トークンセールは計100万個のトークンが、初期販売価格2ドルで行われる。トークンの購入量は最大2万5000トークンに制限されているが、最小購入単位は1トークンからだ。

BTSEトークンで「プライバシー重視」

BTSEトークンは、7つの主要な仮想通貨と法定通貨をサポートするBTSE取引所でのスポット市場での取引のためい展開される。このトークンは、デジタル資産の採用を促進するため、BTSEの金融商品を強化するように設計されていると、BTSEは説明している。

BTSEのジョナサン・レオンCEOは、BTSEトークンが資産のプライバシーをアップグレードさせるように機能すると同時に、トランザクションの速度をより合理化することになると述べている。

「リキッドネットワークでBTSEのエクスチェンジトークンをローンチすることを選択した。これにより、トランザクション時間の短縮が容易になり、取引所間の迅速な決済が可能になる。また、サイドチェーンで取引される資産のプライバシーがアップグレードされ、機密取引もサポートすることになる」

BTSEは、19年後半にリキッドネットワークでのトークンセールの計画を最初に明らかにした。当時の報道では、同社はトークンを1ドルで販売し、5000万ドルを調達すると言われていた。BTSEは調達した資金を使い、プラットフォームの流動性をさらに深化させ、レンディングや店頭取引(OTC)のサービスを拡大する計画だという。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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