欧州議会の経済金融委員会の規制当局が、ビットコイン(BTC)などのプルーフ・オブ・ワーク(PoW)ベースの仮想通貨の禁止する可能性があった草案を却下したことが、仮想通貨業界にとって朗報となった。

Cointelegraph Markets ProとTradingViewのデータによると、ポジティブな展開にもかかわらず、地政学的な不確実性と今週末の米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げの可能性の中で、ビットコインは39000ドルレベル付近で横ばい取引が続いている。CMEフェデラルファンド先物価格は、トレーダーが100%の自信をもって3月16日の利上げを織り込んでいることを示唆している。

BTC/USDT one-day chart. Source: TradingView

ここでは、利上げの可能性を前にしたビットコインの見通しと、強気相場と弱気相場のシナリオを追う際に注目すべきレベルについて、複数のアナリストが語っていることを紹介しよう。

プライスアクションは "非常に退屈"

市場アナリストでコインテレグラフの寄稿者であるマイケル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、14日の仮想通貨市場の値動きは「非常に退屈」だったとし、今後数日間でBTCが辿る可能性がある1つの道筋を示した次のチャートを掲載した。

BTC/USD one-day chart. Source: Twitter

このチャートを参照しながら、デ・ポッペ氏は次のように述べた。

"ファンダメンタルズは良いステップだ。しかし、流動性面は相変わらず。37,000ドルを下回れば加速する。45,000ドルを超えれば、ビットコインは加速するだろう。"

継続的なコンソリデーションパターン

オンチェーンアナリストのウィル・クレメンテ氏が投稿した以下のチャートで強調されているように、全体として、ビットコインは過去2ヶ月間続いているコンソリデーションパターンを継続しているように見える。

BTC/USD one-day chart. Source: Twitter

このパターンの次に予想される動きとして、オプショントレーダーで偽名ツイッターユーザーのジョン・ウィック氏は以下のチャートを投稿し、「日足チャートにスクイーズが形成されている」と指摘した。

「前回これが形成されたときに見たように、スクイーズから激しい動きが出てくるだろう」

BTC/USD one-day chart. Source: Twitter

38,000ドルをサポートに反転させることを視野

より高い時間足の視点からの分析は、アナリストで偽名TwitterユーザーのRekt Capital氏によって提供された。同氏は、ビットコインのサポートに38000ドルを反転させる進行中の試みを指摘する次のチャートを投稿した。

BTC/USD 1-week chart. Source: Twitter

「BTCの週足終値では、ハイアーロウ(緑)が継続しており、価格は38,000ドル付近をサポート(赤)に反転させようとしている最中であることがわかる」

ビットコインの強気派にとって最後の安心材料となったのは、アナリストで偽名TwitterユーザーのTAnalyst氏が、BTCが主要なサポートレベル付近で取引されていることを示す次のチャートを投稿したことだ。

BTC/USD 1-month chart. Source: Twitter

このアナリストはこう説明する。

"BTCについて:9年のサポートが破られることはない。話す必要はないほどだ。チャートは自明だ。"