仮想通貨相場が反落している。金曜日に発表された米雇用統計が市場予想を超えた強さをみせ、早期利下げ観測が後退したのだ。
ビットコイン(BTC)は8日、急な売りに見舞われ6万9000ドル付近まで下落。イーサリアムも3800ドルから3600ドルまで下げている。清算された「ロング(買い)ポジション」は約3000億円規模だという。アルトコインやミームコインも大幅下落するなど、仮想通貨相場全体で約6兆円が吹き飛んだ。
来週は今後の金利を予測する上で重要なイベントがある。日本時間で12日(水曜日)には5月の米消費者物価指数(CPI)の発表が控える。その後日本時間で13日未明には米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表がある。相場の方向性もこれらの結果に影響されるだろう。
「CPIが3.3%以下だった場合、(早期利下げが示唆され)ビットコインは高値をめざすだろう」と語る海外識者もいる。
もちろん仮想通貨相場に悲観論者にはことかかない。資金流入が続くビットコインETFは「相場全体のエコシステムの売り圧力を超えるほどまだ強力ではない」と米カプリオールインベストメンツの創設者であるチャールズ・エドワーズ氏はコインテレグラフに語った。
海外投資会社やトレーダーが見るビットコインの下値メドは6万7500ドルや6万4000~6万5000ドルだ。ここを持ちこたえられれば強気シナリオは継続する。
一方7万1000ドルまで反発すれば10億ドル(約1500億円)以上のショートポジションが清算され、売り方には痛手となる。
いずれにせよ来週の米指標発表に注目だ。
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