バイナンスのBNBスマートチェーンの開発者は、BNBビーコンチェーン(BEP-2)とBNBスマートチェーン(BEP-20)の二重チェーン構造を1つのブロックチェーンに統合する計画だ。

1月8日の発表によると、ユーザーはBEP-2/BEP-8トークンをBEP-20チェーンに移行することを「強く推奨」されており、資産は1:1の比率で保持される。移行は中央集権型および分散型の取引所を通じて、またはBNBチェーンウォレットや他のセルフカストディウォレットを使用して行うことができる。BNBチェーン統合の暫定的な期限は2024年4月に設定されている。

期限までに資産をブリッジしなかったユーザーは、その後もレガシー機能を使用して行うことができるが、統合後にBEP-2資産を回収するには最大7日間待つ必要があり、回収機能にはユーザーインターフェースがなく、コマンドラインプロンプトのみが用意されている。

さらに、開発者はクロスチェーンサポートなしで発行されたBEP-2トークンは統合後に回復できないと警告している。「BNBビーコンチェーンが無効になる前にこれらのトークンのクロスチェーン機能を確立しなかった場合、回復の可能性なく永久に失われる。このプロセスへの積極的な参加は資産保護に不可欠だ」。

バイナンスは2017年7月に独自のトークンであるBNBを発行した。現在、BNBのBEP-2はエコシステムのトランザクションを動かすガス料金として使用されており、BEP-20トークンはERC-20トークンと同様にスマートコントラクト機能を有している。

「BSCの急速な進化により、ビーコンチェーンは負担になっている」と開発者は記しており、現在の二重チェーン構造は開発を遅らせ、常にブリッジングが必要であり、BNBをセキュリティの脆弱性にさらしていると指摘している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン