仮想通貨を預けて金利を得られる口座サービスを手がける米国のBlockFi(ブロックファイ)は、6日、新たに1830万ドル(約19億円)の資金調達を行ったと発表した。コインテレグラフ日本版に共有したプレスリリースから明らかになった。

今回のシリーズAラウンドを率いたのは、ピーター・ティール氏が率いるバラー・ベンチャーズ。この他、ブロックファイに出資したのはウィンクルボス・キャピタル、ギャラクシー・デジタル、コンセンシス・ベンチャーズ、エイボン・ベンチャーズ、サスケハナ、CMTデジタル、モルガン・クリークとPJCだ。

トランプ大統領の支持者としてシリコンバレーでは異端児扱いされるティール氏は、ペイパルの創業者として知られている。また、昨年は「ビットコインは崩壊していく世界に対しるリスクヘッジ」という見方を示しており、ビットコイン強気派としても知られる。

ブロックファイは、既存のプラットフォームに新たなプロダクトを加えるために使うと説明している。現在、ブロックファイが手がけるサービスは2つ。仮想通貨を担保に米ドルの融資を受けられるサービスと仮想通貨を預金口座に預けて金利は年間6%獲得するサービス(10BTC未満の場合)だ。

ブロックファイのザック・プリンスCEOは、次のようにコメントした。

「資産形成に必要な金融商品とサービスを地理や個人の資産額によって制限しないという我々のビジョンに近づいていることに興奮している」

ブロックファイのサービスは、日本でも利用が可能。プリンスCEOは、今年3月にコインテレグラフ日本版の取材に対して、低金利の続く日本には米国と同じくらい期待していると述べていた。

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ブロックファイは、日本のリクルートや米国のコインベースなどからも出資を受けている。