「ゲーマーとeスポーツファンのための世界初の分散型ストリーミングプラットフォーム」を自称する企業が、今後数日中にバーチャル・ハースストーン・トーナメントを開催する準備を進めている。

 Play2Liveによれば、これはブロックチェーン技術に支えられた史上初のハースストーン・コンテストであり、同社プラットフォームが提供する「次世代のストリーミング・インタラクティビティ」であるという。

 このトーナメントには8人のプレイヤーが招待されており、その中にはプロのプレイヤーや人気のストリーマーも含まれる。準々決勝は23日午前12時(GMT)開始、翌24日に準決勝と敗者同士による3位決定戦が行われ、勝者は25日の優勝決定戦へと駒を進める。トーナメントの様子は全てP2L.TVで放送される予定で、英語とロシア語による魅力的なeスポーツ実況中継も行われる。

 今回のトーナメントは、Play2Liveの開催する最新のイベントだ。2月に行われた「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ」トーナメントでは、世界中から集まったトップクラスの8チームが、10万ドル(約1095万円)相当の優勝賞金200万レベルアップコイン(LUC)を賭けて競い合った。16種類の言語で行われたこのトーナメントの放送は、合計95万人以上の視聴者を引き付けた。同社は最新のeスポーツイベントでも、前回の成功が生かされることを願っている。

Play2LiveのMVP 3.0がリリース

 同社の開発チームはこれまで常に、最低限の数の有望な製品だけを手がけてきた。そして新たにリリースされるMVPのアップデート版は、18年第3四半期までにリリースが予定されている、同社プラットフォームの「本格的なベータ版」の地ならしになると期待されている。

 Play2Liveにより公表された最新機能のいくつかには、ERC20準拠のどの仮想通貨ウォレットからでも、LUCトークンを補充できる機能や、強化されたプラットフォームのインターフェースが含まれる。また、通知や寄付、購入の機能が改善されたほか、チャット抑制メカニズムが不適切なユーザーの利用停止を可能にする。

 ゆくゆくは、エコシステムのユーザーに15種類の収入源を提供したいと、Play2Liveは考えている。これは、ストリーミング業界で現在トップに立っているリーダーたちが、利用可能な収入源の数の3倍にあたる。同社によれば、ストリーマーたちは自分自身で、11種類の方法により、自らのコンテンツをマネタイズする能力を持つことになるという。これは、既存プラットフォームで提供されている4~5種類の選択肢とは、大違いの数である。

いくつかの取引所と「仮契約」

 Play2Liveのアレクシー・ブルディコ創業者兼CEOは、同社がコインベネやヨビットを含む多くの取引所と、仮契約を交わしたことを認めた。これは、同社が独自のブロックチェーンインフラ「レベルアップチェーン」の、開発と試験を継続することを示している。

 ブルディコ氏はコインテレグラフに対し、「18年5月21日より、世界で最も信頼できる仮想通貨取引所の1つHitBTCで、当社のトークンも取引されるようになる」と語った。

「Play2Liveエコシステムとレベルアップチェーンのさらなる発展を確実にするため、ユーザーはその他の信頼と定評のある仮想通貨取引所プラットフォームでも、LUCトークンを取引する機会が与えられる」

 コインテレグラフが先日報じた通り、P2Lはレベルアップチェーン最大の利点の1つとして、事実上上限のない回線容量をユーザーに提供できる能力を指摘する。ゆくゆくは、メインネットワークで1秒間に500トランザクションをサポートできるようにしたいと、同社は考えている。

 Play2Liveは将来に向けて、ビッグプランを持っている。来年第1四半期までに、同社はそのプラットフォームへ、500万人以上のユーザーを迎え入れたいと考えている。この目標は、有名なストリーマーやeスポーツトーナメント主催者との提携関係を発展させることにより、達成されると同社は話す。

 Play2Liveのイニシャル・コイン・オファリング(ICO)は3月に成功裏に終了した。同社経営陣は、3000万ドルのハードキャップ(調達上限額)の達成が公表されている。

 

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