ブロックチェーン上の資金の流れを追跡する調査会社Chainalysis(チェイナリシス)が12日、ベンチャーキャピタル大手Accelなどから3000万ドル(約33億円)の資金調達をしたと発表した。

調達した資金は、チェイナリシスが独自開発するKYC(顧客確認)プロダクト(金融機関などが顧客の身元確認に使う)の開発などに使われるという。また、ロンドンに研究開発のためにオフィスをオープンする計画だという。

フォーチュンによると、チェイナリシスの収入の9割は仮想通貨の不正利用を追跡する法執行機関から来ているそうだ。また、最近では盛り上がるステーブルコイン業界からも恩恵を受けているという。1600万ドルの資金調達をした去年4月以来、売上高は3倍以上になったものの、利益はまだ出ていないそうだ。

チェイナリシスは、先月、これまでに起きた1000億円分の仮想通貨ハッキングの背景にはアルファとベータと呼ばれる2つのグループが関与した疑いがあると発表していた