米国のトム・エマー下院議員は、9月11日に開催されたパーミッションレスIIカンファレンスで、ブロックチェーンが人工知能(AI)によって生成されたものと現実を認証するために使用できると提案した。エマー議員は、この取り組みが米国の仮想通貨政策の進展とうまく組み合わせることができると語った。
パネルディスカッションにおいて、エマー議員は最近のリップルとグレースケールの裁判での勝利がまだ控訴の可能性があると慎重な口ぶりで話した。しかし、今後の米最高裁判所の判決は「おそらく行政国家の心臓に杭を打つかもしれない」と彼は述べた。エマー議員が言及したのは、1984年に法律が不明確な場合、裁判所は政府機関に従うべきだと定めたシェブロン・ディファレンス原則に挑戦したローパー・ブライト・エンタープライズ対ライモンド事件だ。
エマー議員は、「議会で仮想通貨業界が必要としているのは、認識を高めること、そして解決策を見つけることだ」と述べた。「これまでになく多くの議員が自ら教育を行っているが、まだ十分ではない」と彼は付け加えた。
「私が提案したい方法はAIを通じて行うことだ」とエマー議員は語った。「何が本物で何が偽物か」を判断するで問題が発生しているが、「デジタル資産の技術が本物を証明するものになる」とエマー氏は言う。
一方で、「彼らはまだFTXに焦点を当てている。それが金融業界での古臭い詐欺であっても、FTXの問題に多くの人から注意を集めているため、我々はまだこの領域の革新と成功に至っていない」と彼は語った。
エマー議員は「21世紀の金融イノベーションとテクノロジー法案」、およびSEC安定化法案の共同提案者である。SEC安定化法案は、米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長の解任につながる可能性がある。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン