米国下院のデイビッドソン議員が、6月12日に「SEC安定化法案」を提出した。この法案は、米証券取引委員会(SEC)の議長ゲイリー・ゲンスラー氏を解任することを目的としている。
デイビッドソン氏は声明で次のように述べた。
「米国の資本市場は、現職を含む独裁的な議長から守られなければならない。そのために私が権力の濫用を修正し、市場の最善の利益を確保する立法を提出した。真の改革の時が来た。SECの議長、ゲンスラー氏を解任する時だ。」
デイビッドソン氏は今年初めにこの法案の提出意向を宣言した。彼はコインベースの法務責任者、ポール・グリュワル氏のツイートに対する返信でその発表を行った。
法案の共同著者はトム・エマー議員で、エマー氏は「SEC安定化法案は、SECの優先事項が無謀な議長の気まぐれではなく、投資家の保護であることを確認するための常識的な変更をもたらすだろう」と述べた。
フォックスニュースによると、この法案はゲンスラー氏を職から解任し、SEC議長と委員間での権力を再分配する。また、委員会に6人目の委員を追加し、いかなる党派も委員会で過半数を占めることを禁じ、執行役員の地位を作り出すとしている。
立法者たちは声明の中で仮想通貨については言及していないが、デイビッドソン氏とエマー氏はともに仮想通貨に対して肯定的であり、またゲンスラー氏のSECでのリーダーシップに批判的で知られている。例えば、エマー氏はゲンスラー氏を「悪意のある規制者」と呼んでおり、デイビッドソン氏は下院金融サービス委員会の新設されたデジタル資産、金融技術、包摂に関する小委員会の副議長を務めている。