ブロックチェーン技術利用のブラウザ、グーグルの個人情報収集に関し規制当局に苦情

 広告ブロック機能を備え、ブロックチェーン技術を利用したブラウザ「Brave」を提供するスタートアップ企業のブレイブは12日、グーグルやその他の広告技術会社がプライバシーを侵害しているとして、アイルランドと英国の関係当局に苦情を申し立てた。ロイターが13日伝えた

 Braveはオープンソースのブラウザで、広告やウェブサイトのトラッカーをブロックする。このブラウザは、広告の顧客に個人情報を少なく提供することでオンラインのプライバシーを向上させるように設計されている。

 グーグルとアドテク業界は、パーソナライズされたオンライン広告を公開することにより「データ保護体制の広範かつ体系的な違反」をしていると訴状で批判されている。

 訴状はさらに、ユーザーがウェブサイトを訪れている間に、数十または数百の企業が、自分のデータが共有されていることをユーザーに知らせずに、広告を掲載するために個人データを受け取っていると説明している。

 原告は、欧州の一般データ保護規制(GDPR)において、グーグルのデータ収集慣行に関し、欧州連合(EU)の調査が必要となる条項を発動しようとしている。GDPRは、個人がEU内での個人によるデータ管理を強化するとともに、EU外への個人データの輸出に対処するように設計されています。ブレイブ社の最高経営責任者のジョニー・ライアンは、ロイターに対し以下のように述べた。

「行動的な広告業界の中心では、大規模かつ体系的なデータ侵害が行われている。GDPR導入前には2年間の準備期間があったにもかかわらず、アドテク企業はこれを遵守し損ねている」

 グーグルはGDPRの個人情報の収集と配布の要件に違反していると訴えられているが、規制を遵守するため、グーグルはEU規制当局と協議し、強力なプライバシー保護策を実施したと伝えられている。

 Braveブラウザは4月、ダウ・ジョーンズ・メディア・グループと提携して、デジタル広告におけるブロックチェーン技術の導入をテストした。ユーザーは承認されたパブリッシャーからの広告コンテンツを利用して、ベーシック・アテンション・トークン(BAT)を獲得する仕組みだ。Braveは、広告業界の仲買人を排除することにより、広告主から総額で提供される資金が、仲介のプレーヤーに細かく分配されている流れを変えようとしている。