ブラックロックの現物イーサリアム上場投資信託(ETF)は8月6日に1億990万ドルの流入があり、7月23日のローンチ以来の総流入額は8億6980万ドルに達した。
ファーサイド・インベスターズによると、これはiシェアーズ・イーサリアム・トラスト(ETHA)にとって3番目に大きな流入日であり、投資家が8月5日のETH価格の18%下落を利用した結果とみられる。
ETFストアのネイト・ゲラシ社長によれば、8億7000万ドルの流入は2024年にローンチされた全ETFの中で6位にランクインしている。上位6位のうち4つは現物ビットコインETFであり、ブラックロックのIBITも含まれているという。
ブラックロックのETHAは「ブラックマンデー」と呼ばれる仮想通貨業界の大暴落の日に4710万ドルを獲得した。市場の大幅な下落にもかかわらず、8月5日と6日の2日間だけでETHAの流入は2024年にローンチされたETFの上位10%に入るとゲラシ氏は指摘した。
これらの成果は、イーサリアムETFの発行者がステーキング報酬やオプション取引を提供していないにもかかわらず達成されたものだ。
現物イーサリアムETFは8月6日に合計9840万ドルの流入を記録し、7月23日のローンチ日以外では最高の流入日となった。
フィデリティのイーサリアムETFは8月6日に2250万ドルの流入を記録し、グレースケールのイーサリアム・ミニ・トラストとフランクリンのイーサリアムETFはそれぞれ470万ドルと100万ドルの流入があった。
「TradFi(伝統的金融)がETHを吸い上げている」と、イーサリアム系ポッドキャスト「ザ・デイリー・グウェイ」のホスト、アンソニー・サッサーノ氏は指摘する。
グレースケールの高額な手数料のイーサリアムETF(ETHE)は唯一の流出を記録し、3970万ドルの流出となった。

ブラックロックのイーサリアムETFの好調な流入をみせる一方、グレースケールのETHEからの22億ドルの流出があるため、現物イーサリアムETFは合計で4億7390万ドルの流出を見ている。
ETHは8月5日につけた安値2197ドルから部分的に回復し、13.5%上昇して2494ドルとなっている。