米仮想通貨取引所ビットトレックスは、オムニ(OMNI)ベースからイーサリアムネットワーク上のERC-20ベースへのテザー(USDT)の切り替えを完了した。同社が8月5日にツイッターで明らかにした。これにより「ユーザーにより速く、安く、相互運用性の高いテザーの送金を提供できる」としている。オムニとは、ビットコインのブロックチェーンを利用したプラットフォームだ。
ビットトレックスは今回の切り替えに際して、テザーの入出金を一時停止していたが、現時点でテザーの入出金が可能となっている。
ビットトレックスは7月25日に今回の切替をアナウンス。「より速く、安く、相互運用性の高いテザーの送金」を提供できるようになるとしている。出金手数料が1USDTに引き下げられ、従来より80%安くなるという。
テザーのERC-20ベースへの切り替えは、ほかの取引所でも進められている。大手仮想通貨取引所のバイナンスは7月4日に切り替えを実施。ポロニエックスも7月3日にERC-20べ―スのテザーへの対応を行っている。
先月末、ビットコインのサイドチェーンであるリキッドネットワーク上でもがテザーが発行された。テザーがリキッドネットワークに参入することによって、リキッドBTCとリキッドUSDT間でアトミックスワップが可能になり、取引所を通さないOTC取引ができるようになる。
【関連記事:仮想通貨ビットコインのサイドチェーン「リキッドネットワーク」でテザー発行】
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版