メキシコの仮想通貨取引所大手ビットソー(Bitso)のダニエル・ボーゲル氏が、米ポッドキャスト「ザ・スクープ」に出演し、米国ーメキシコ間の送金市場20%を獲得することの意義を主張した。

ビットソーは、仮想通貨XRP(リップル)を使った海外送金に力を入れており、ビットコインよりXRPの取引高が高い。2019年は米国とメキシコ間の送金市場で2%以上のシェアを占めていた。2020年末までにシェアを20%まで拡大するという目標を立てている。

仮想通貨XRP /メキシコのペソの取引高は、2019年初頭は50万ドル(約5550万円)だったが最近は350万ドル(約3億9000万円)近く。1年ほどで7倍の急成長を遂げた。

XRP送金とビットソー

米国ーメキシコ間送金では送り主から受け手までに様々な仲介業者が挟まるため、コストが高くなり時間がかかる。

一方ビットソーの場合、送り主はXRPをビットソーに入金してメキシコのペソと交換。ビットソーがペソを受け手の銀行アカウントに振り込む。ビットソーは、これを「リアルタイム決済」と呼んでいる。

ボーゲル氏は、「ビットソー設立以降、我々はいつも仮想通貨を投機以外の何かに使いたいと思ってきた」とし、「国にマネーを送金する際の高コストに我々は好機を見出している」と述べた。

「ビットコインについて学んだ時、我々が注目した特徴の1つはコスト削減だ」

またボーゲル氏は、米国ーメキシコ間送金市場20%シェア獲得について、規制や利害関係者との調整、インフラ整備、流動性の向上など課題はあるものの「全力で目標達成に向けて動いている」と明かした。

「仮想通貨の技術にとって、かなりクリアで強い価値表明をすることになる。仮想通貨エコシステムにとって大きな勝利になるだろう。」

ビットソーは2014年に設立された。2020年の4週目に「最もアクティブな週」を経験し、米国ーメキシコ間の送金市場に置けるシェアを約3.5%まで拡大した。

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