中国のマイニング装置製造業者ビットメインが運営するマイニングプールのBTC.comが8月30日、自社サービスにイーサリアム(ETH)とイーサリアムクラシック(ETC)を加えると発表した。複数のメディアが報じた。価格低迷の続くイーサリアムにとっては追い風になるかもしれない。

フォーブスによると、BTC.comはマイニングプールのポートフォリオの拡大を図っていて、次は仮想通貨モネロなどの追加も検討しているという。マイニングプールは、複数のマイナーが協力してマイニングを行って報酬を分割する仕組みだ。BTC.comのディレクタージャン・チュアン氏は、2017年に新たにマイニングされたビットコインの21%を占めたと主張している。

今回の動きに対してチュアン氏は、「今年に入ってイーサリアムもサービスに追加してくれという声が高まっていた」と解説。「今後12ヶ月でETHハッシュレートの12%を占めることを目指す」という。

ビットメインはイーサリアム用のASIC(特定用途向け集積回路)の販売開始しているものの、今回発表した新マイニングサービスではグラフィックス処理ユニット(GPU)と通常の中央処理装置(CPU)も選択できるという。

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