中国マイニング大手ビットメインが2018年の第3四半期に約5億ドル(約550億円)の損失を出していたことが分かったと19日付のコインデスクが報じた仮想通貨マイニング業界が低迷する中、大手のビットメインも例外なくその煽りを受けていたことが改めて浮き彫りとなった。

コインデスクは、現在上場申請中の香港証券取引所に対してビットメインが最近提出した財務報告書から5億ドルの損失額を計算。今回のアップデートにより、去年の最初の9カ月の間の売上高は、30億ドルをわずかに上回り、利益は5億ドルほどだったことが明らかになったという。ビットメインは以前、去年前半の利益が10億ドルだったと明かしていることから、第3四半期(7ー9月期)で5億ドルを失った計算になる。

ちなみに去年前半の売上高は28億ドルだったため、第3四半期の売上高は2億ドルだったことになる。

また、ビットメインの保有資産は、去年6月時点の8億ドル以上から第3四半期の終わり時点で7億ドル以下に下がったという。

この報道を受け、仮想通貨業界の中からは、仮想通貨取引所バイナンスの年間利益と同じくらいの損失額ではないかと驚きの声が上がっている。

「ビットメインの2018年第3四半期の決算は悲惨だ…5億ドルの損失。バイナンスの去年の利益と同じくらいだ。香港証券取引所へのIPOはほぼ失敗か、期限切れに終わるだろう。なぜ比較的保守的でなく、計画にも厳しくないナスダックを選ばなかったのかわからない」

バイナンスの去年の利益に関しては、推定で4億4600万ドル(約490億円)だったと報じられている

SBI北尾氏の発言通り

SBIホールディングスの北尾吉孝社長は先月31日の決算説明会で、去年11月のビットコインキャッシュのハードフォークに触れ、ビットメインの共同創業者であるジハン・ウー氏はビットコインABCのために相当な金をつぎ込んだため、ビットメインの経営を揺るがす事態になっているのではないかと指摘。「500億円程度の債務があると言われている」と述べていた

ビットコインキャッシュは、アップグレードをめぐり中国の仮想通貨マイニング大手ビットメインのジハン・ウー氏などが率いたビットコインABCと自称サトシ・ナカモトであるNチェーンのクレイグ・ライト氏が率いたビットコインSVが激しく対立。脅迫まがいの行動が取られたことなどもあり、去年11月中旬以降の仮想通貨相場の重しになっていた。

人員削減、閉鎖、IPOに暗雲…

弱気相場が続く中、仮想通貨マイニング大手のビットメインには逆風が吹いている。

昨年末、ビットメインが総従業員数の50%以上が影響を受けるレイオフを認めたと報道された。また、ビットメインは、2つの集団訴訟に加えて、イスラエルの開発センターの縮小、テキサスの事業縮小、オランダのオフィス閉鎖など様々な困難に直面している。