世界最大級のマイニング装置製造業者であるビットメインの企業価値が150億ドル(約1兆6650億円)に到達したとQQニュースが4日に報じた。4日に終了した最近の資金調達では、ソフトバンクや中国ハイテク大手のテンセントなど世界的に有名な企業が投資したという。
中国に拠点を持つビットメインは、ビットコイン(BTC)向けのマイニングハードウェア製造で世界の7−8割のシェアを占めている見られていて、今年1−3月期の純利益は約10億ドル(約1100億円)だったと報じられた。また、近く将来、香港か国外の株式市場で近くIPO(新規株式公開)をする計画で、時価総額は300億ドルを見込まれているという。
最近では、米テキサス州に5億ドル(約555億円)を投じて、ブロックチェーンのデータセンターとマイニング施設を建設すると発表した。
一方、ソフトバンクは、5月にブロックチェーンを基盤とした高セキュリティの認証ソリューションを、米国のスタートアップ企業クラウド・マインズ・テクロノジーと共同開発したと発表。孫正義会長兼社長は、6月の株主総会の中で、ブロックチェーンについて「まだ始まったばかりの技術」としながら、「ブロックチェーンなどを使った技術に取り組んでいる」と発言している。
また世界で10億人以上のユーザーを抱えるウィーチャットを持つテンセントは、中国政府と提携してブロックチェーン支援を加速させる取り組みを進めている。
参考記事:
中国マイニング大手ビットメイン 近くIPO計画か 1-3月期の利益も明らかに
孫正義氏、仮想通貨とブロックチェーンに対する見解示す
中国政府、テンセントと提携でブロックチェーン支援を加速