ウォレットインフラ提供者でデジタル資産カストディアンのビットゴー(BitGo)は、6月8日の発表によると、フィンテックインフラ提供者のプライムトラスト(Prime Trust)を買収するための拘束力のない意向書に署名した。

契約条件は明らかにされていない。取引が成立すれば、ビットゴーはプライムトラストの決済レールと仮想通貨IRAファンドを取得し、資産管理サービスの提供を拡大する。プライムトラストのネバダトラストカンパニーも、ビットゴーの南ダコタ州、ニューヨーク州、ドイツ、スイスの規制トラストカンパニーのネットワークに加わる。プライムトラストのAPIインフラと取引所ネットワークは、ビットゴーのサービスと「1対1」で対応する。

ビットゴーの声明によれば、「この買収により、ビットゴーは、機関投資家やフィンテックプラットフォーム向けのソリューションを提供する最初のグローバルデジタル資産企業となる」という。

仮想通貨カストディ市場は急速に進化しており、5月にリップルがスイスのデジタル資産カストディプロバイダーのメタコを2億5000万ドルで買収した

今回の買収は、仮想通貨企業が顧客資金のカストディアンとして行動することを難しくする米規制当局のルール変更を提案している中で行われた。

プライムトラストは1月に3分の1のスタッフを解雇したと報じられている。その後、3月の銀行危機を受けて、提携銀行のネットワークを通じてバイナンスUS顧客資金を保有するようになった。

ビットゴー自体は、昨年12億ドルでギャラクシーデジタルによって買収される寸前だったが、取引がキャンセルされた後、ギャラクシーに対して訴訟を起こした

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン