先週末からビットフィネックスとテザーの巨額損失隠蔽疑惑が報じられているにも関わらず、本日のビットコインの下げ幅は限定的だ。専門家からも影響は軽微だと言う見方が出ている。一方、主要仮想通貨取引所のビットコイン価格に乖離が生じており、「ビットフィネックス・プレミアム」と呼ばれている。

(出典:TradingView 「ビットコイン/米ドル(1日)」)

ビットフィネックスのビットコイン価格が、コインベースなど他の仮想通貨取引所と比べて300ドル以上高い。この価格差は、ビットフィネックスとテザーの巨額損失隠蔽疑惑に関する一連のニュースの結果発生したもので、「ビットフィネックス・プレミアム」と呼ばれている。テザーを上場する取引所(ビットフィネックス)と上場していない取引所ではビットコイン価格に数百ドルの乖離が発生している。

ただ、ビットフィネックス・テザー問題の仮想通貨相場に与える悪影響は小さいと言う見方が出ている。ファンドストラットの代表トム・リー氏は、「ビットコインにはほとんど影響を与えない」と指摘。「ほとんどのケースでビットコインをロングしたくない人が、テザーをロングしている」と説明した。

一方、主要仮想通貨20種をみると、IOTA(アイオタ)の価格が執筆時点(4月30日午前9時)までの24時間で10%以上のプラスとなっている。29日、英国最大の自動車メーカーであるジャガーランドローバーが、運転手がデータをシェアすれば仮想通貨IOTA(アイオタ)を稼げるというソフトウェアの試験を行なっていると報じられた