英国最大の自動車メーカーであるジャガーランドローバーが、運転手がデータをシェアすれば仮想通貨IOTA(アイオタ)を稼げるというソフトウェアの試験を行なっている。29日付のロイター通信が報じた

記事によると、ジャガーは「スマートウォレット」という技術を自社の車に導入予定。運転手は、交通渋滞や道路の穴などを当局に自動で提供することを許可することで仮想通貨IOTAを稼げるという。

また、ライドシェアに協力してもIOTAで報酬を稼げるようになるという。

運転手は、稼いだIOTAを通行料や駐車料、電気自動車のチャージなどに使えるようになるそうだ。

IOTAは、「モノのインターネット(IoT)」で使用するために設計された仮想通貨の1種。機械間で相互作用するエコシステムが拡大する中、その中でのトランザクションを促進する暗号プラットフォームとなると自らを定義している。ブロックやマイニングといったブロックチェーン技術のベースとなるものを使わず、DAG(有向非巡回グラフ)を活用するモデルであるのが特徴だ。

自動車業界の中でブロックチェーン活用の流れは進んでいる。

昨年12月、米国の自動車メーカー大手ゼネラルモーターズ(GM)が、自動運転車から得たデータの管理ソリューションについてのブロックチェーン関連特許を出願した。また今月19日にはフォルクスワーゲンがIBMのブロックチェーン技術を利用して、電気自動車用のリチウムイオン電池に使用される希少金属(レアメタル)コバルトを追跡すると発表した