大手仮想通貨取引所のビットフィネックスは、テザーが発行する金担保トークン「テザー・ゴールド(XAUT)」の先物取引を開始したビットフィネックとテザーとは、親会社をともにする兄弟会社だ。

ビットフィネックスのユーザーは6日から、テザー・ゴールドとテザー(USDT)のペアで先物取引が可能となる。レバレッジは最大100倍だ。

発表によれば、XAUT/USDTの先物取引は、特定の地域の検証済のユーザーのみが利用できる。

ビットフィネックの広報担当者がコインテレグラフに語ったところによれば、XAUT/USDTの先物取引が可能な地域は、ビットフィネックスの一般的なデリバティブ利用規約が適用される。具体的には、キューバ、北朝鮮、ベネズエラ、イラン、シリア、クリミア共和国といった国が禁止地域として記載されている。

テザー・ゴールド(XAUT)は、1XAUTが1トロインオンスの金を担保としているトークンだ。今年1月にテザーが発表している。ビットフィネックスによれば、テザー・ゴールドは3月4日には時価総額2100万ドルを超え、ライバルでアルPAXゴールド(PAXG)を超え、世界最大の金担保のデジタル資産となったという。

テザーのパオロ・アルドイーノCTO(最高技術責任者)は、テザーが少なくとも1億ドルの時価総額に到達すると予測している。

「政治的不確実性に対するリスク分散と、資本の安全性に対する投資家の関心が高まっている状況で、この新しい資産の可能性は比べ物にならいと考えている。テザー・ゴールドは、リスクとボラティリティの観点から多様化を提供し、少なくとも1億ドルの時価総額に達することを期待している」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン