仮想通貨取引所ビットフィネックスは、取引関係のあったクリプトキャピタルの社長がマネーロンダリングの容疑で逮捕された件について声明を発表し、「自分たちは詐欺の犠牲者」であると訴えた。クリプトキャピタルはかつて、数年間にわたり、ビットフィネックスの資金処理を担当していた。

ビットフィネックスは25日の声明で、ビットフィネックス側はいかなるマネロンにも関与していないと強調している。クリプトキャピタルの社長は今週、ポーランド当局から麻薬カルテルの資金をマネロンした容疑で逮捕されている

「クリプトキャピタルがビットフィネックス、もしくはその顧客からの依頼で麻薬資金などの不正資金をロンダリングしたという主張は、完全に虚偽である。今週発覚した問題は、ポーランドやほかの国にある資金に対しるビットフィネックスの主張にいかなる影響も与えるものではない。我々は引き続き、我々のステークホルダーの利益に則り、すべての資金の回収に向け努力を続けていく」

また「ビットフィネックスは詐欺の被害者であり、ポーランドや米国を含む関係当局にその立場を明らかにしている」と述べている。

ビットフィネックスの過去の主張によれば、クリプトキャピタルに預けた資金8億5100万ドルが回収不能となっている。これはポーランドや米国といった国々でクリプトキャピタルの資金が当局によって差し押さえられたためだとしている。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版