ビットコインをベースとするリワードアプリ「フォールド(Fold)」が、ナスダックでの上場を計画していると発表した。評価額は3億6500万ドルとされる。
7月24日の発表によると、フォールドは特別買収目的会社(SPAC)であるFTACエメラルドアクイジションとの事業統合契約を締結して上場を目指す。
従来の新規株式公開(IPO)とは異なり、SPAC取引では、未公開企業がシェルカンパニーと合併することで上場する。
フォールドはSPAC取引完了後にナスダックに上場する予定だ。
フォールドはデビットカードキャッシュバックアプリであり、顧客は法定通貨とBTCの両方で日常の買い物や請求書の支払いを行うことができる。ユーザーはアプリを通じて購入を行うことで、ビットコインベースのリワードを受け取る。
2024年第4四半期に取引完了予定
フォールドはSPAC取引が両社の取締役によって全会一致で承認されており、第4四半期中に完了する見込みだとした。
「この取引はフォールドの事前評価額を3億6500万ドルとする」という。「取引後、フォールドは統合後のバランスシートに1000BTC以上を保有する見込みだ」と語った。フォールドはFTACエメラルドとの合併による収益を「フォールドの事業と財務の成長を加速させるため」に使用するとした。
同アプリは既存株主に対し、6ヶ月間のロックアップ期間を設けるが、上場後90日以内に株価が12ドルを超えた場合には見直される予定だという。
フォールドは2019年の設立以来、20億ドル以上の取引量を処理し、4500万ドル相当のビットコインベースのリワードをユーザーに分配してきた。
2019年9月、フォールドはクラフトベンチャーズ、ゴールドクレストキャピタル、スローベンチャーズ、フルグルベンチャーズ、デジタル資産運用会社コインシェアーズから250万ドルを調達した。