カナダのビットコイン(BTC)マイニング企業ハット8は、仮想通貨マイニング企業USビットコイン(USBTC)との合併交渉が進行中である中、自社でマイニングしたBTCの蓄積を続けている。
ハット8は2023年9月に111BTCをマイニングし、自社のBTC保有量を9366BTCにまで増やしたと、同社は10月10日に発表した。
ハット8が9月にマイニングしたビットコインの保有量は前月比で約8%増加したが、2023年5月に147BTCをマイニングした時期と比べると、依然として大幅に低い水準である。ビットコインマイナーである同社は、過去1年間でマイニングのペースが大幅に落ち込み、2022年9月にマイニングした277BTCから、月間マイニング量がほぼ60%減少した。
しかし、月間マイニング量が大幅に減少したにもかかわらず、ハット8は「HODL」戦略に固執し続けており、このような戦略は業界内のほかのマイニング企業では見られない。
「今月はビットコインを一切売却していない」とハット8は強調し、上場企業の中で最大規模の自社マイニングBTC保有量を所有していると語った。「9月30日時点でのビットコインの保有総量は9366BTCで、そのうち7269BTCは担保付けされていない」と同社は付け加えた。
ハット8の最新のBTC保有量の拡大は、同社の長期的なHODL戦略と一致している。厳しい市場環境の中で一部の保有BTCを売却せざるを得ない他の多くの仮想通貨マイナーとは異なり、ハット8はビットコインの保有量を着実に増やし続けている。2022年9月時点で、ハット8の保有量は約8000BTCだった。
発表の中で、ハット8はUSBTCとの合併交渉の成功にも触れている。2023年2月に発表されたこの取引は、新たなビットコインマイニング企業「ハット8コープ」を生み出すことが期待されている。
2023年9月、ハット8とUSBTCは、合併案についてブリティッシュコロンビア最高裁判所から最終承認を得た。
「USBTCとの取引完了に向けた進捗は順調で、合併案に賛成票を投じた株主の皆様に感謝している」とハット8のジェイミー・レヴァートンCEOは語った。彼はまた、カナダの裁判所からの最近の承認により、「新たなハット8に向けた進歩を続けることができる」とし、「非常に多様化した法定通貨の収益源」を持つことになると述べた。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン