カナダのビットコインマイニング企業ハット8は、カナダ・ブリティッシュコロンビア州最高裁の最終承認を受け、USビットコイン(USBTC)との計画的な合併を完了する予定だ。

ハット8とUSBTCは2023年2月に合併を発表していたが、株主と規制当局の承認を受ける必要があった。この合併により、ハット8とUSBTCはハット8コーポレーション、通称「ニューハット」を設立し、米国に拠点を置く上場企業となる。

ハット8からの初期の発表では、合併により6つの異なるビットコインマイニング・データセンター施設で合計825メガワットの容量が開放されると強調された。ブリティッシュコロンビア最高裁は合併を承認する最終命令を発行したが、取引の完了はUSBTCの株主の承認を含むいくつかの要件を満たす必要がある。

ハット8は、合併とニューハットの設立を確認する最終取引が2023年末までに行われると予想している。

ニューハットはまた、ナスダックとトロント証券取引所の両方に株式を上場する計画で、ティッカーは$HUTとなる。株主はまた、合併が完了した後にニューハットの普通株を受け取るために、譲渡書を提出する必要がある。

ハット8は最近、オンタリオ州の休止中のノースベイ施設から約6400台のASICマイニングリグをテキサス州に移動した。これは、人工知能(AI)と高性能コンピューティングへの需要増加に対応するためだ。カナダからのハードウェアの移動は、ハット8とサードパーティのエネルギー供給者バリダスパワーとの間の契約義務を満たすことができなかったという主張による法的紛争によるものだという。このマイニング施設の運営は2022年11月以降停止されている。

デジタルカレンシーグループの機関投資家向けマイニング・ステーキンの子会社、ファウンドリーデジタルも2023年8月にハット8との正式なパートナーシップを発表した。この取引により、ハット8はオンタリオ州に拠点を置くデータセンターを使用してファウンドリーのビジネス提供をいくつかサポートする。ファウンドリーは2020年以降、ハット8のインフラを使用して仮想通貨マイニングプールをサポートしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン