過去1週間の若干の上昇のあと、30日の仮想通貨市場全体は調整した。時価総額トップ100の仮想通貨のうち13を抜かしてすべてマイナスで引けたほか、時価総額トップ10の仮想通貨は1.5%から5%のマイナスだった。
Market visualization from Coin360
ビットコイン(BTC)は執筆時点で6942ドルで取引をしていて、24時間で1.52%の下落。7000ドルより上の水準を維持できなかった。
Bitcoin’s 7-day price chart. Source: Cointelegraph Bitcoin Price Index
ただ過去1週間で見るとビットコインは6%の上昇を維持。月間では約15%のマイナスだった。
イーサリアム(ETH)は、執筆時点で約284ドルで推移していて、過去2、3日間の上昇分をほぼ吐き出した。週間では1%未満のプラス、月間では39%のマイナスだった。
Ethereum’s 7-day price chart. Source: Cointelegraph Ethereum Price Index
ステラ(XLM)は2.86%下落した一方、リップル(XRP)は2.96%のマイナス、ビットコインキャッシュ(BCH)は3.17%のマイナスだった。ライトコイン(LTC)は2.41%下落した。
EOSは昨日に12%上昇したものの、過去24時間では3%下落し、執筆時点で6.05ドルで推移している。
IOTAは、富士通が25日に製造業界における監査証跡の概念実証を、IOTAのプロトコルを使って実施すると発表したあと上昇していたものの、過去24時間で4.68%下落して0.71ドルで取引している。
IOTA’s 7-day price chart. Source: CoinMarketCap
仮想通貨市場全体の時価総額は、約2250億ドル。昨日より80億ドル減少し、今週の最高値の2332億ドルより12億ドル減った。
7-day chart of the total market capitalization of all cryptocurrencies from CoinMarketCap
仮想通貨市場は冴えない展開が続く一方、規制面で動きがあった。
EU28カ国の経済・金融担当大臣が9月の始めに非公式の会合を持つと29日に報じられた。デジタル資産の課題や規制強化について話し合われることになるという。また、ポーランドの規制当局は今週、現在の仮想通貨の税制を明確にするための法律を導入した。
また、ライトコイン創設者チャーリー・リー氏の「今は普及面にフォーカスを当てる好機」という発言に呼応するかのように、普及面でも前向きなニュースが出た。Yahoo!ファイナンスが自社のプラットフォームでビットコイン(BTC)、イーサリアム(ETH)とライトコイン(LTC)とビットコインキャッシュ(BCH)の売買を開始した。