イギリスのブレグジット(EU離脱)を主導した政治家、ナイジェル・ファラージ氏が仮想通貨支持者になったようだ。
先週、ファラージ氏は、サウスバンクインベストメントリサーチのサム・ファルケリン氏のインタビューを受け、仮想通貨についての意見を明らかにした。サウスバンクインベストメントは、ファラージ氏が最近立ち上げた投資家向けニュースレター「フォーチュン&フリーダム」の発行者でもある。
インタビューでは、ファラージ氏は政府がパンデミックを受け、次々と紙幣を印刷する事態を「ファニーマネー」だと指摘。仮想通貨に目を向けることが「非常に重要だ」と結論付けた。
ファラージ氏は、ビットコインを「究極のアンチロックダウン投資」とも呼んでいる。「アンチロックダウン」というのは、ファラージ氏が立ち上げたブレグジット党でも掲げている主張だ。
フィナンシャルタイムズのコラムニスト、ジェミマ・ケリー氏は、ファラージ氏が仮想通貨に旋回したのは「時間の問題だった」と指摘している。
元商品トレーダーだったファラージ氏は、ブレグジット後の世界で富を増やす方法として仮想通貨をイギリス国民に売り込もうとしているようだ。
ファラージ氏のインタビューをしたサウスバンクインベストメントは、「Cyrpto Profits Extreme(究極の仮想通貨利益)」、「Short the World(世界を売れ)」といったタイトルのニュースレターも手掛けている。