2日の仮想通貨相場は小幅な値動きとなった。記事執筆時点では、ビットコイン(BTC)は1.3%増、イーサ(ETH)とXRPは、それぞれ0.89%、0.79%増となっている。
ビットメックスでのユーザーのメールアドレス大量流出もあり、週末の値動きに警戒感もあったが、足元では相場への影響は出ていないようだ。
出典:Coin360(日本時間18時30分時点)
リスクオンか?リスクオフか?
米株価指数のS&P500は11月1日に再び過去最高値を更新。米雇用統計を好調だったことを好感した動きだ。
だがビットコインをはじめとする仮想通貨は大きな値動きを示さなかった。
たびたび議論となる、S&Pと連動するというリスクオン資産説は果たして本当なのか。
最近発表されたデルフィ・デジタルのビットコインレポートは、リスクオンかリスクオフかについて「簡潔に言うと、状況による」と指摘する。
米中貿易戦争がエスカレートした時には、ビットコインは金(ゴールド)とともに上昇。リスクオフ資産的な値動きを見せた。「ビットコインと金」という議論が盛んになることで、「再帰的に」BTCの価格も動いたと分析している。
一方、先週の上昇局面では、ビットコインが上昇するのに合わせ、S&P500も最高値を更新し、リスクオン資産的な値動きを示していた。10月28日にS&Pが最高値を更新したことを受けて、マーケットでも「ビットコインの強気相場が再開した」という意見も出ていた。
デルフィのアナリストたちは、現状では「リスクオンはビットコインをブーストさせることになるだろう」との評価だ。
「非常にボラティリティが大きく、投機的な資産としてのBTCの評価を考えると、BTCは短期的にはリスク資産のパフォーマンスとより関連する可能性がある」
足元では、おとなしい値動きとなっている仮想通貨相場だが、株式市場の好調が続ければ、リスクオン資産としての本領を発揮することになるかもしれない。