ドイツ銀行のアナリストによると、ビットコイン(BTC)の時価総額は1兆ドルを超えて、継続的に成長していく可能性があるため、仮想通貨は「無視するにはあまりにも重要」だ。

ドイツ銀行の金融調査子会社であるドイツ銀行リサーチは、ビットコインに特化したレポートを公開した。「決済の未来」というシリーズのレポートの1つで、副題は「ビットコイン:ティンカーベル効果は自己成就的予言になることができるか?」となっている。

18ページのレポートでは、ドイツ銀行リサーチがビットコインの基本的な特徴を説明し、1兆ドル資産にまで成長する主な要因を分析している。

ドイツ銀行のアナリストは、資産運用会社や企業が市場に参入し続ける限り、ビットコイン価格はさらに「上昇し続けることができるだろう」と指摘している。中央銀行と政府は現在、「ビットコインや他の仮想通貨が浸透していることを理解している」と強調し、彼らが2021年後半までに規制を開始するだろうと予想している。

その評価が上昇しているにも関わらず、資産クラスとしてのビットコインの成長は制限される恐れがあるとも、ドイツ銀行リサーチは警告している。その理由は、ビットコインの「まだ限られた」取引可能性と流動性によるものだという。「本当の議論は、バリュエーションの上昇だけでビットコインが資産クラスに進化するのに十分な理由になるのか、それともその非流動性が障害になるのかということだ」と指摘している。

ドイツ銀行のアナリストは、ビットコインが短期的には「ボラティリティが非常に高く」なると予想している。さらに、ビットコインの将来についてのコンセンサスが生まれる可能性があるため、今後「2、3年」がビットコインのターニングポイントになるとみている。