ビットコイン(BTC)は、2025年に25万ドル以上へ到達する「十分な可能性」があるとする強気シナリオが注目を集めている。

アナリストらは、金との相関性と過去の4年周期の価格サイクルをもとに、年内にもビットコインが過去最高値を更新する展開を予想している。

「パワーカーブ」が示すBTC価格20万ドル超の可能性

仮想通貨アナリストApsk32氏は、X上で最新の分析を発表し、「ビットコインは金価格の動きに数カ月遅れて追随する傾向があり、今回も例外ではない」と述べた。

金価格が1オンスあたり3500ドルの過去最高値を更新する中、同氏はBTC価格について「今年後半に想定を上回るリターンが得られる可能性がある」としており、その根拠として独自の「パワーカーブ」指標を挙げた。

このパワーカーブは、ビットコインの価格を金価格(オンス単位)で換算し、米ドルのインフレ影響を排除したうえでネットワーク価値を評価する手法だ。

Bitcoin power curve data. Source: Apsk32/X

「BTCのネットワーク価値を金オンスで表現し、それをパワーカーブに適合させることで、強気相場の頂点をモデル化している」とApsk32氏は3月に投稿していた

その分析によれば、2017年の2万ドルという過去の高値でさえ、このモデルの中では控えめな数字に過ぎず、「もしビットコインのネットワーク価値が引き続き金に対するパワーカーブに沿って拡大し、金価格が現在水準を維持すれば、44万4000ドルにも到達する可能性がある」と述べた。

もっとも、Apsk32氏は現実的な2025年の予測値としては「22万ドルあたり」が妥当とし、「25万ドルを超えれば、それは“想定を超えた”領域」としつつ、「十分到達しうるが、最も可能性が高いシナリオとはいえない」との見解を示した。

Bitcoin power curve chart. Source: Apsk32/X

「金の時価総額の半分」でBTCは100万ドルに?

一方、同じくビットコインアナリストのサム・キャラハン氏は、ビットコインが金の市場価値をどの程度取り込むかによって価格がどう変動するかを試算したデータを紹介した

このシナリオは、いわゆる「デジタルゴールド」としてのビットコインの地位が高まり、投資家が金に代わってBTCを保有する流れが加速するという前提に基づいている。

キャラハン氏は、「2030年までに金価格が1オンス5000ドルに達し、ビットコインがその市場価値の50%を取り込んだ場合、BTCは92万4000ドルに到達する」と指摘。これは、今週発表されたレポートに基づくものである。

Gold/Bitcoin matrix (screenshot). Source: In Gold We Trust

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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