ビットコイン(BTC)は24日、1万1000ドルを再び一時的に突破した。24日17時現在は1万850ドル付近で推移している。今回のビットコイン急騰に関しては、デッドキャットバウンス(死んだ猫でも、高いところから落とせば弾む)、つまり一時的な上昇ではないかという厳しい見方も出ている。
(出典:Coin360)
週末の急騰から一転、仮想通貨相場はわずかに調整し、保合いの展開となっている。
ビットコイン/米ドルは、今朝午前6時過ぎに1万1230ドルまで上昇、昨年3月以来の高値を更新した。
今回の上昇について、主流派のメディアは、以前にビットコイン「死亡」説を流していただけに説明に苦戦しているようだ。
ブルームバーグに引用された元ヘッジファンドマネージャーのウィットニー・ティルソン氏は、「今年のデッドキャットバウンスに騙されるな」と指摘。
「俺の言葉を覚えておけ。1年後、ビットコインはかなり下がるだろう。テック好きなリバタリアンによる風説の流布がもたらした上昇であり、悲惨な結果に終わるだろう」
現在は調査会社Empire Financial Researchの創業者であるティルソン氏は、ビットコインは「スキャム(詐欺)」であり「一般人のみんなを犠牲にしながら内部の人間が私腹を肥やしている」と述べた。
ビットコインの1週間のプラス幅は、17%以上。月ベースでは、35%近くだ。
(出典: Coin360 「ビットコイン価格(7日間)」)
ビットコインがわずかな調整をする中、それ以外のコインも過去24時間で2〜3%の下落幅を記録した。
イーサリアム(ETH)は3%マイナスの306ドル。リップル(XRP)は5%下落で0.45ドルのちょうど上を推移している。トレンドに反して上昇しているのはトロン(TRX)で、最初のステーブルコインを立ち上げて移行3.1%上昇した。
(出典: Coin360「イーサリアムの価格(7日間)」)
仮想通貨全体の時価総額は、依然3000億ドルを優に超えた水準にある。またビットコインのドミナンスは、59%以上まで上昇している。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版