ビットコインの採掘難易度は3月26日、15.95%低下。史上2番目の下げ幅を記録した。マイニングにおける計算力を示すハッシュレートが急低下する中で採掘難易度も大幅調整しており、「マイナーによる降参」からビットコイン価格の低迷を心配する声が出ている

しかしグラスノードは26日、採掘難易度の大幅調整後にハッシュレートが上がったことを評価。今後のビットコイン価格について楽観視する分析を発表した。

(出典:Glassnode「ビットコインの採掘難易度(オレンジ)とハッシュレート(黒)」)

ビットコインの採掘難易度は、10分に1回のブロック生成を維持するため2週間ごとに変更される。一般的に、ネットワークに参加するマイニングのパワーが小さければ(大きければ)、採掘難易度は下がる(上がる)。

グラスノードは、26日の採掘難易度調整後にハッシュレートが反発して底値の10倍以上高い水準にあると指摘。一部のアナリストが不安視するようなマイナー降参による価格下落の可能性は低いという見解を示した。

「マイニングが簡単になった後でマイナーがネットワークに戻ってきていることから、最近のハッシュレート低下は単なるビジネスに基づいた決定であり、マイナー降参や自信喪失ではないだろう」

マイナー降参においては非効率なマイナーはマイニングの停止に追い込まれてコストを賄うためにビットコインを売る必要に迫られる。