スイスとシンガポールに拠点を持つ新興企業のタンゲムが、ビットコイン(BTC)の有形の「紙幣」の試験販売を開始した。3日に発表した。
プレスリリースでは「スマート紙幣」と呼ばれ、サムスン電子製のチップが付いているタンゲム・ノーツによって、0.01BTC(約1万1000円)と0.05BTC(約5万5000円)の額面で保管されたビットコインを物理的に持ち運ぶことが可能になるとしている。最初の試験分の1万枚は、シンガポールから世界中の提携先と販売業者に出荷される予定だ。
ビットコインの有形の「紙幣」を作るというアイデアの背景には、仮想通貨の使用をより簡単にし「仮想通貨の取得、所有、流通の簡便さとセキュリティを高める」こともあったとプレスリリースで説明している。
シンガポールはアジアでの仮想通貨とブロックチェーン開発の中心地としての評判を築いている。最近には、シンガポールフィンテック協会と日本のフィンテック協会がフィンテック共同開発のための相互支援に関する覚書に署名した。さらに中国とシンガポールは4月上旬にブロックチェーン技術を使ったガソリンの出荷を完遂した。今年の3月には、シンガポールの中央銀行が国際決済にブロックチェーンを利用することを改めて表明している。
タンゲムのプレスリリースに掲載された「タンゲム・ノーツ」 (PRNewsfoto/Tangem)