7月3日、米国のインフレ見通しが悪化したことを受け、ビットコイン(BTC)は6万1000ドルを下抜けた。

BTC/USD 1-hour chart. Source: TradingView

FRBは利下げに慎重姿勢

TradingViewのデータによると、ビットスタンプで6万561ドルの記録し、週末の上昇分を消し去った。

米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長がポルトガルでの経済・金融政策に関するイベントで講演を行い、ムードはさらに悪化した。パウエル氏は、利下げを行うためには、インフレの基礎的な条件が整っていることを確認する必要があると説明した。ロイターなどによると、パウエル氏は「現在見ている水準が実際のインフレの状況を正確に反映していることを理解したい」とのべた。

CMEグループのFedWatchツールによると、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)会合での利下げの確率は執筆時点で約65%とされている。

Fed target rate probabilities for September FOMC meeting. Source: CME Group

トレーディングリソースのコベイシレターはXで「FRBが『会合ごとに』というアプローチを続けることは明らかだ。市場は今年2回の利下げを予想しているが、FRBの最新ガイダンスでは1回の利下げが示されている。次の数か月が重要だ」と書いている。

ビットコイン市場はさらなる調整か

ビットコイン市場の参加者は、BTC/USDがよく見られるレンジの下限に戻るのを見て、いら立ちを覚えている。

仮想通貨トレーダーのSkewは、取引所での「スプーフィング」を通じた流動性操作の動きを指摘した。スプーフィングとは偽注文の追加とキャンセルを繰り返し、市場の需給バランスを誤認させることだ。

さらにSkewは、最大のグローバル取引所であるバイナンスでのスポット需要が6万ドル以下にあると付け加えた。

Source: Skew

他の人々は、ビットコインが週末の上昇により生じたCME先物の最新の「ギャップ」を埋めたことを指摘した

CME Bitcoin futures 1-hour chart. Source: TradingView

カプリオール・インベストメンツの創設者であるチャールズ・エドワーズ氏にとって、最近のBTC価格の動きは懸念材料であった。

同氏は、市場はマイナーの「降伏」フェーズとまだ折り合いを付けていないと主張した。エドワーズ氏はXの投稿で「価格はまだオンチェーンの崩壊を反映していない」と警告し、「それが起こる必要はないが、時間がすべての傷を癒すこともある。しかし、ビットコインは忍耐強くない。運が良ければ、価格は2か月間6万ドルから7万ドルの間で調整するか、健全な調整が来る」とのべた。

Bitcoin hash ribbons. Source: LookIntoBitcoin

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。

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