ここに示した見方や意見は著者単独のものであり、コインテレグラフの考えを必ずしも反映するものではありません。リスクを含むトレードや投資の際には、自身で調査を行ったうえで判断するようお願いします。市場データはHitBTCから提供されています。
著名なエコノミストであるモハメド・エラリアン氏は、仮想通貨は未来であり、そしてそれは政府によって支援されるだろうと考えている。
私たちは、この弱気な相場においてもほとんどの主要な仮想通貨が生き残るだろうと信じている。そして、トレーダーは現在の下落を恐れるのではなく、買いの好機と捉えるべきだ。
南アフリカの大手投資会社シグニア・アセット・マネジメントは、今年後半に仮想通貨取引所をスタートさせる計画だ。また専用のファンドを設立し、クライアントの代理として多様な仮想通貨に投資することも予定している。
それでは、現在のレベルで投資を行うべきか、もう少し待つ必要があるのか?チャートを確認してみよう。
BTC/USD
ビットコインが押し目の時に購入できることは明らかだ。もし6075ドルから7000ドルの間で購入できれば、報酬率からみて大きな機会となるからだ。ビットコインが6075ドル以上であれば、BTCは値固めしている状況だと考えられる。このレベルを下抜けてしまうと、ネガティブな動きとなり、さらなる売りを呼ぶことになるだろう。
前回の分析では、7000ドルを下回って急落した場合には、ビットコインの買いを推奨していたが、強気筋は28~29日にかけて7100ドルのレベルを維持した。
現在の値戻しは、下降トレンドラインがレジスタンスとなるだろう。またその上には、7963ドルのレベルにある20日間EMAがレジスタンスになるだろう。
BTC/USDは過去1年半の間、相対力指数(RSI)が30のレベルまで近づいたところから数値を戻している。そうでないことが証明されるまで、この傾向が続くと考えている。
直上のレジスタンスからの下落は、私たちに新たな買いの機会を提供するだろう。ロングポジションを取る前に、数日間、相場を監視することを勧める。
ETH/USD
イーサリアムは28日に下落チャンネルのサポートを下抜けたが、弱気筋はより下のレベルで売りを続けることができなかった。結果として、イーサリアムは翌日には反発し、下落による損失を帳消しにした。
この反発は、20日間EMAが下がり、弱気なクロスオーバーを完成させることで、より高いレベルでの売りに直面するだろう。
次の押し目の時は、5月28日の492.5ドルで下落が終わったのか、それとも464.65ドルのレベルまで下落を進むのかを確認する機会となるだろう。
底であることを確認できたら、ETH/USDのロングポジションを取ることを勧める。現状では、いかなる取引の機会も見つけていない。
XRP/USD
リップルは大きな下降トライアングルパターンを形成している。28日に0.56270ドルの重要なサポートを下回ったが、次の日には反発した。現在、20日間EMAがレジスタンスとなっており、反落している。
次の下落が0.54ドルより上のレベルで留まれば、トレーダーは20日間EMAをブレイクするのを待った上で、ロングポジションを取ることもできるだろう。その際、最小ターゲットは0.8ドルだ。もしXRP/USDが下降トライアングルの下降トレンドラインをブレイクアウトできれば、1.2ドルまでラリーする可能性もある。
もし逆に0.54ドルのレベルを下抜ければ、0.45ドルのレベルまで下落する可能性がある。ここが最後のサポートであり、ここを下抜ければリップルは0.24ドルのレベルまで下落してしまうだろう。
BCH/USD
ビットコインキャッシュは1600ドルをレジスタンスとするレンジの中でトレードされているとみられる。レンジのサポートはまだ決まっていないが、750ドルか620ドル近辺のどちらかだろう。
現在、ビットコインキャッシュは下降トレンドラインより上を維持しようと悪戦苦闘している。もし弱気筋が28日の安値である878ドルを下抜けることに成功すれば、750ドルまで下落する可能性もある。そうればいくつかのサポートがあるが、それらも下抜けてしまえば、次のサポートは620ドルとなるだろう。
もし878ドルのレベルを維持できれば、BCH/USDは数日間、レンジ内に留まることができる。今のところ、信頼できる買いの機会はない。従って、いかなる取引も勧めない。
EOS/USD
以前、14.25ドルでのEOSの買いを提案したが、28日に12.98ドルのレベルから下落に転じた。20日間EMAが強力なレジスタンスとなっている。
EOS/USDは今後数日間、10.3384ドルから12.9870ドルのレンジ内に留まり、その後、ブレイクアウトかブレイクダウンすることになるだろう。
レンジ内にあるうちは、買い場を見つけることができない。EOSがレンジをブレイクダウンすることになれば、非常にネガティブな動きとなるだろう。従って、(UTCで)12.98ドルに接近し、ブレイクアウトするのを待った上で、ロングポジションを検討するべきだろう。
LTC/USD
ライトコインは再び107ドルのサポートを維持することができたが、下降トレンドラインのレジスタンスに直面している。このレベルに近付いたとしても、129ドルの20日間EMAが次のレジスタンスとなるだろう。
今後数日間でLTC/USDが129ドルを上回った状態を維持できるならば、買いを検討してもいいだろう。
逆に107ドルのレベルを下抜ければ、下降トライアングルパターンが完成するシグナルとなるだろう。このパターンのターゲットはかなり低いものの、ライトコインが84ドルまで下落し、そこも下抜ければ75ドルまで落ちる可能性もある。
ADA/USD
カルダノは低い価格帯での取引が続いている。下降チャンネルを上抜け、直上の0.23ドルのレジスタンスへと向かっている。強気筋がこれを上抜けることができれば、カルダノは勢いを得て、0.3ドルのレベルを超えようとするだろう。
ADA/USDがRSIの売られ過ぎのレベルから反発しており、これは好ましい動きだろう。強気筋が入ってきていることを示す。
(UTCで)0.23ドルを上抜ければ、0.17ドルをストップロスとするロングポジションを勧めたい。しかし0.23ドルを上抜けることできず、下落に転じ、0.17ドルのレベルも下抜けることとなれば、私たちの強気な見方も無効となってしまうだろう。
XLM/USD
ウエッジパターンはブレイクアウトかブレイクダウンかを明確にしてくれなかった。ステラは29日の0.2428ドルのレベルから値を戻したが、0.30ドルのレベルで売りに直面している。
強気筋が0.303ドルのレベルまでスケールすることができれば、0.385ドルを目指すラリーがスタートしたことを示すだろう。従って、トレーダーはロングポジションを取る前に、0.303ドルのブレイクアウトを待つべきだろう。
もしXLM/USDが現在のレベルを維持できず、0.24ドルを下抜けることになれば、次のサポートである0.184ドルまでスライドする可能性もある。
IOTA/USD
IOTAは29日の大きく値戻しをしたことを受け、我々の分析の対象にしたいと思う。カルダノは0.9150ドルから2.2117ドルの間で値固めをしている状況が続いている。
現在、価格は直上のレジスタンスである1.63ドル付近にある。20日間EMAはちょうど、その真上に位置する。強気筋は、この2つのレジスタンスを上抜けするのは難しいと考えるだろう
今後数日間で直近の安値である1.33ドルに再び戻るだろうと予想している。もしそのレベルを維持できた場合、トレーダーは1.63ドルをブレイクアウトした段階で2.2ドルをターゲットとした買いを入れることもできるだろう。
もし1.33ドルを下抜けた場合、IOTA/USDは1ドルまで上げることになるだろう。従って、次の値戻しの際に1.33ドルのレベルを維持できるかどうかを見極めた上で、買いの検討を進めたい。