ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 仮想通貨は進化中のテクノロジーであり、しかも初期段階にある。だからしばらくは他のアセットクラスに比べボラティリティが高くなるのは想像に難くないだろう。

 仮想通貨を初期から買っていたのはそこに未来を見出したテクノロジー愛好家たちだったが、昨年大きく値上がりしたのを見た機関投資家たちも参入しようとしている。

 そしてそのことが仮想通貨の値動きに変化をもたらしている。過去90日間で、S&P500と仮想通貨の相関性が急激に上がり33%となっているのだ。これまでの平均値は1%で、最高でも19%だったから大きな変化といえる。(データトレックリサーチ共同創業者ニック・コラス氏調べ)

 2018年は株式も仮想通貨も大きく値下がりして始まったが、主要仮想通貨はここからさらに下落するのかチャートを見て分析してみよう。

BTC/USD ビットコイン/ドル

 大きなトレンドに乗ってトレードするのがベストだが、時折カウンタートレンドに乗ることで利益を出せる場合がある。ビットコインは現在下降チャネル内で売買されている。しかも20日間平滑移動平均線と50日間平滑移動平均線はどちらも下向きだ。つまり下降トレンド確定ということだ。現在の反発は下降トレンド線と20日間平滑移動平均線でレジスタンスを受ける可能性が高い。

BTC

 下降トレンドにおいて売られすぎとなり価格が魅力的になると、短期トレードのチャンスが訪れる。

 次回の下げで2月6日の底値より上で踏み留まることができれば、買いのチャンスとなる。一番理想的なのは、下降トレンド線と20日間平滑移動平均線を上抜けしたところで買うことだ。その場合の目標値は下降チャネルの上限だ。

 だが下値を更新したらこのシナリオは無効となる。   

ETH/USD イーサ/ドル

9日間で1265ドルから565.54ドルまで急落した。2月6日に付けた底値も、下降チャネルの下限と重なった。

ETH

 移動平均線が弱気クラスオーバーを完成させており、さらなる下落の可能性が示唆される。目下の反発は20日間平滑移動平均線で抵抗を受けるだろう。2月6日底値を割らなければ短期的な底入れの可能性が高まり、買っても良いだろう。

 下値を更新したらトレードを控えたい。  

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 8日、強く上昇した。強い抵抗が出る下降トレンド線と20日間平滑移動平均線に向かう可能性が高い。

BCH

 下降トレンド線を上抜けして推移すれば、短期的にはポジティブ展開となる。ここから数日以内に強気条件が揃うと見ている。その場合2072ドルが最初の目標値となる。

 だが現状では強気パターンは形成されていないのでトレードは推奨しない。  

XRP/USD リップル/ドル

 リップルは多くの投資家に苦痛を与えている。現状の価格は天井から67%下げた価格だ。これまでの5日間は狭いレンジ内で取引されており、あまり買い手が出ていない状態になっている。

XPR

 だが20日間平滑移動平均線と下降トレンド線を上抜けしたら買いが増えると見ている。そうなれば頭上のレジスタンスがある1.74ドルまで押し上げられるかもしれない。だから20日間平滑移動平均線を上抜けするのを待ってから買うのが良い。

 一方で2月6日に付けた底値を割ればこのシナリオは無効だ。         

XLM/USD ステラ/ドル

 ここ3日間はレンジ相場となっており、これまでサポート値となってきた0.41ドルで抵抗を受けている。

XLM

 ここを上抜けすると次は下降チャネルの上限で売りが出るだろう。下降チャネルを上抜けして推移しない限りトレンドは変わらない。

 0.30ドルを下回って推移するとネガティブ展開となる。

LTC/USD ライトコイン/ドル

 これまで2回に渡り強いレジスタンス地点となってきた20日間平滑移動平均線の手前で取引されている。

LTC

 ここを上抜けすると175ドルで売りができるだろう。そこに下降トレンド線と水平線が重なっているからだ。

 これらレジスタンスを抜ければ、新たな上昇トレンドが始まるかもしれない。その場合243ドル、そして307ドルに向かう可能性がある。

 175ドルを上抜けて推移したところで買ってもよい。ストップロス注文の設定箇所は今のところ無い。買いが発動されたところで再考する。

ADA/BTC カルダノ/BTC

 2月2日に付けた底値近くで売買されており買い手がいない状態だ。また弱気を示す下降三角形パターンを形成しつつある。

ADA

 0.00004070を割って下値で推移したら下降三角形パターンが完成する。そこから0.0000246まで下げたところで買いが出る可能性が高い。

 三角形パターンの下降トレンド線を上抜けしたら弱気シナリオは無効となる。

NEO/USD NEO/ドル

 前回の分析で述べたように、移動平均線で抵抗を受けている。さらに8日ローソクが包み足となっており、引き続き抵抗に押されて推移するだろう。

NEO

 連続的な包み足はバネが縮んでいるようなもので、120ドルを超えたら140ドルまで急進する可能性がある。これを買って良いが、100ドルからストップロス注文を上にずらしながら設定してリスクを減らそう。

 一方で下にブレークダウンしたら、ネガティブ展開となり2月6日に付けた底値を試すだろう。

EOS/USD EOS/ドル

 下降チャネルを上抜けし弱気モメンタムが弱まっている。だがここ2日間は8.97ドルで抵抗を受けている。ここを上抜けできれば10ドル、そして12ドルまで行く可能性が高い。

EOS

 超短期トレーダーは9ドルで買ってストップロス注文を7.5ドルに置こう。高リスクトレードとなるので、通常の半分の資金で行いたい。