ここに述べられている見解や意見は、あくまで筆者/寄稿者のものであり、必ずしもコインテレグラフおよびコインテレグラフジャパンの見解を反映するものではありません。あらゆる投資や売買の動きはリスクを伴います。意志決定の際には、ご自身でリサーチをお願いいたします。

 相場に初心者が集まって投機熱が高まっている。これは強気傾向だが、リスクを伴う。

 懸念すべきなのはこれら初心者が、数年後にはなくなっている可能性の高いコインを値段かまわず多く買っていることだ。相場が巻き戻った時に大変なことになる。

 弱気転換サインをいち早く判別し損失を最小限に抑えることが大事だ。トレーダーにとって大事なのはまずなにより相場から退場せず生き残ることだ。  

BTC/USD ビットコイン/ドル

 高値では利確売りが出て17000ドル以上で推移できなかった。20日間平滑移動平均線とトレンド線を割り、さらに15000ドルに設定したストップロス注文値も割った。

BTC/USD

 15000ドル以下で推移し続けるとネガティブ展開となりまずは14000ドルが下値メドになる。ここを割ると昨年9月以降割られていない50日間標準移動平均線が最後のサポートとなる。

 50日間標準移動平均線を下回って推移すると弱いということになる。

 弱気サインである三尊パターンは無傷でありネックラインを割ると10000ドル割れも覚悟しなくてはならない。

 上記のサポート地点で持ちこたえて上方転換し、172000ドルを抜けたら弱気シナリオは無効になる。

ETH/USD イーサ/ドル

 7日上昇チャネルを上抜けし1191ドルまで伸びた。前回の分析で1200ドルを目標値としており、実際この付近で利確売りがでたかたちだ。さらに1200ドルを抜ければ次は1310ドルが目標値となる(上抜け値に上昇チャネルの幅を足した値)。

ETH/USD

 しかし現在反落しておりチャネルに押し戻されている。これはネガティブな兆候だ。993.91ドル、933.03ドルがサポートとなりえる値だ(直近の上げに対するフィボナッチ・リトレースメントの38.2%と50%値)。

 上昇チャネルを再び上抜けしない限りトレンド線のある820ドルまで下げる可能性が高い。

BCH/USD ビットコインキャッシュ/ドル

 ビットコインキャッシュは7日、2800ドルを突破することができず2291~2770.6933ドルのレンジ相場になっている。

BCH/USD

 レンジ下限ではこれまで4回に渡って踏みとどまっている。次回再びここで下げ止まれば、数日はレンジ相場が続くだろう。

 だがレンジ下限を割ると売りを呼び、50日間標準移動平均線のある2000ドル付近まで下げる可能性がある。    

XRP/USD リップル/ドル

 過去3日間にわたって1月5日に形成された大きなレンジ内で推移している。下値におけるサポート圏は2.13492(フィボナッチ・リトレースメントの38.2%値)~2.15777ドル(5日底値)だ。

XRP/USD

 上値におけるレジスタンスは2.849ドル、3.06ドル、そして3.317ドルにある。

 前回も伝えたように、最終的には1.4ドルまで下落した後数日のレンジ相場を予測している。

 高値更新したらこの予測は無効になる。     

IOTA/USD IOTA/ドル

 3.904ドルと4.121ドルでつくった新規買いポジションをもっているが、7日、4.34ドルより上で推移することに失敗した。

IOT/USD

 これまで3回にわたり4.34ドル以上で推移することに失敗しているので、レンジ下限まで押し戻される可能性がある。

 現在提案しているストップロス注文は2.85ドルにあるが、ビットコインやそのほか主要仮想通貨の弱さを考えるとこれを3.5ドルに引き上げることを勧める。

 再び3.032ドルまで下げた時に新規買いポジションをいれよう。    

LTC/USD ライトコイン/ドル

 上昇トレンド再開への試みは6日、307.992ドルで挫かれた。

LTC/USD

 84.708ドルから370ドルまでの驚くべき上昇を遂げた後、調整期に入りトライアングル(正三角形)パターンを形成している。

 このパターンを上抜けし307.992ドルを超えれば上昇トレンド再開となる。

 一方で下抜けすれば弱気となり、さらに175.199ドルを割ると急落が待っている。

 トライアングル内で推移すれば無トレンド状態となる。

XEM/USD NEM/ドル

 高値を再び試すことを見込んで1.072ドルで買いをすすめていた。だが1.9ドルまでにしか届かなかった。

XEM/USD

 他の仮想通貨と同じように急激に反落している。ストップロス注文をおいている1.4ドルを割ってトレンド線まで下落しそうだ。トレンド線も割ってしまうと0.795ドルまでの下落もあり得る。

 一方上値メドは強い抵抗のある1.9ドルと、これまでの最高値だ。

ADA/BTC カルダノ/ドル

 5日大きな値動きがあった後、6~7日は狭いレンジ内での動きになっている。

ADA/BTC

 そして今日下落した。直近のサポートは5日底値である0.00005347にある。ここを割ると20日間平滑移動平均線まで下げる可能性がある。

 しかしサポート値で持ちこたえると上昇トレンド再開を試みるだろう。0.00006655ドルを突破した場合にのみロングポジションを開始してよい。