米国の現物型ビットコイン上場投資信託(ETF)は3月5日、取引高で100億ドを記録した。ビットコインが新たな最高値を記録したことを受けての動きだ。

ブルームバーグのETFアナリスト、エリック・バルチュナス氏は3月5日のツイートで「2か月未満のETFでこれほどの数字は驚異的だ」と指摘する。

10のビットコインETFの日次取引高  Source: Eric Balchunas/X

ビットコインアナリストのアレッサンドロ・オッタビアーニ氏は、ビットコインETFの取引量が95億8000万ドルで、2月28日に記録された77億ドルの前回記録を上回ったと投稿した

ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインETF(IBIT)が37億ドルで最も多くの取引高を見せ、グレースケール・ビットコイン・トラスト(GBTC)とフィデリティ・ワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンド(FBTC)がそれぞれ28億ドルと20億ドルを記録した。

コインゲッコーによると、ビットコインは米国の取引日に大きな値動きを見せ、3月5日の約15時(UTC)に新たな最高値69,200ドルを記録した後、約5時間で12%下落し60,860ドルまで落ち込んだ。記事執筆時点でビットコインは部分的に回復し63,350ドルになっている。

過去24時間のビットコインの値動き. Source: CoinGecko.

グーグル・ファイナンスのデータによると、IBITとFBTCは共に当日8.6%近く下落し、他の現物ビットコインETFも同様の価格下落を記録した。

3月5日のツイートで、匿名のアナリストのビット・ペイン氏はETFを通じてビットコインに新しく参入した人々に対し、価格変動は「強気市場中の毎月の儀式」であり、「レバレッジをかけた無謀な者たちを排除するためのものだ」と冗談交じりに語った。「あなた方はこれに慣れていない。あなた方の市場では、株価が一日で10%超下落すると政府が介入して取引を停止し、救済措置を講じる」。

「その通りだ」とバルチュナス氏はこの投稿に応じた。「我々には上限・下限ルールがあり、FRBがこのような事態から守ってくれている」。