ビットコイン(BTC)の市場占有率(ドミナンス)が54%に達し、過去30ヶ月で最高を記録した。これは、2024年4月に予定されている半減期イベントを前に、ビットコインへの注目が強くなっているのを示している。
ビットコインの半減期とはマイニング報酬が半分になるイベントで、資産の供給量が減少することになり、強気の値動きにつながると考えられている。ビットコインの半減期は4年ごとに発生し、次回の2024年の半減期では、現在の6.25BTCから3.125BTCへとBTCのマイニング報酬が減少する。ビットコインの総供給量が2100万に固定されているため、BTCのマイニング報酬の半減は、新たなBTCの市場への流入を減少させ、供給と需要とのギャップを生み出す。
ビットコインの市場占有率は、その仮想通貨の時価総額が市場全体の時価総額に対してどれだけ占めているかを示すものだ。市場占有率が50%を超えると、それは非常に強気であり、最後の強気相場であった2021年4月以来の水準に並ぶ。

ビットコインの市場占有率は10月初めに回復を始め、過去2年半での最高値に達した。10月は歴史的に仮想通貨にとって強気の月とされ、"アップトーバー"というニックネームがついている。これは、過去数週間にわたるビットコインの2桁の上昇からも明らかで、BTCは10月初めの約27,000ドルだったのが35,000ドルにまで上昇した。
2017年には、ビットコインの市場占有率が80%を維持し、その後にETHが約10%~17%の市場占有率を持っていた。しかし、仮想通貨の数の増加と、2021年の最後の強気相場中に新たなトークンがいくつか成長したことにより、ビットコインの市場占有率は急激に低下した。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン